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内覧会検査 江東区の 「KR」マンション 2008年 ■ HBさんからメール 9月27日 □ 突然のメール、お許しください。 ブログを興味深く読ませていただいている、HBと申します。 □ さて、私たちは、江東区に建設中の『KR』の1室を購入いたしました。 当マンションでは12月の9〜12日と15〜17日の日程で内覧会が行われる予定 です。 売主側が日程を指定することになっていますが、まだ連絡は来ていません。 □ 夫婦2人での入居になります。 今から新しい住居での生活をいろいろと考えて、大変楽しみにしています。 ただ、人生の大きな買物をしたものの、マンションについての知識は全くの素人で、 内覧会という短時間で施工上の不備などを見つけられるか不安も大きいです。 □ そうした中、村上様のブログなどを拝見させていただき、また村上様に同行を 依頼された方々の感想などを読み進めるうちに可能であれば、ぜひとも村上様 に内覧会へ同行していただきたいと思うようになりました。 □ 日程が未定の段階でご依頼申し上げるのは心苦しいのですが、日程の都合 が合いましたら、ぜひとも同行をご検討いただけないでしょうか。 □ また、売主(DK・OX不動産)より提示された内覧会の予定日程は、上記の 日程での平日のみなのですが、夫は勤務上、平日に休みを取ることが難しい です。 明日にでも売主側に休日に変更を願い出て見ようかと思っております。 仮に平日だけしか対応できないとの返答だった場合、妻だけでも大丈夫でしょうか? □ 初めてのメールですのに、色々と質問ばかりですみません。 お時間のあるときで結構ですので、お返事をいただければ幸いです。 季節の変わり目です、くれぐれも御自愛くださいませ。 9月30日 □ 早速の御返事ありがとうございます。 村上様の著書やブログを夫婦共々読ませていただきました。 正直立ち会われた物件で、これほど指摘が必要な項目があり、手直しに至る現状 があるとは私どもの想像をはるかに超えていました。 その道のプロの仕事で世間の目も厳しくなる中、安易な手抜き施工はしないだろうと 思っていました。 □ 大学の頃、経済学の講義で「レモンのマーケット」という理論を学んだ事が思い 出されます。 売り手はどのレモンが良いものでどのレモンが粗悪品かを仕入れの段階で知っているが、 買う側は店頭に並べられたレモンの中身を知る事ができないため、不当に粗悪品を 買うはめになる、という理屈だったと記憶しています。 □ まさに同じ事が、数千万円の買物であるマンション売買でも行われるのは、許され ない事だと思います。 私どももこれまで、建設現場や契約した部屋の状況を売主に見せてもらえるよう お願いしましたが、「案内が大変なため。施工者が許可しない」との理由で断られて いたのが現状です。 これまではそんなものかと引き下がっていましたが、まさにレモンのマーケットに近い状態 です。 自分達に都合の良い論理を振りかざして情報を遮断して、そこには金を支払う買手 (消費者)が軽んじられている。こうしたやり方は是正されるべき悪慣習の典型例でしょう。 □ 今後同様に人生の大きな買物をする人たちがいい物件を選べる環境を整えるため にも、私どもも一消費者として頑張らねばとの決意を新たに致しました。 私どもは村上様の考え方や、安易な妥協をしない村上様の仕事の仕方に賛同 いたします。 また、売主に対して厳しい姿勢で対応し、売主から検査結果を報告させ、検査に 立ち合わようと頑張る所存です。 ぜひともお力添えをいただけると大変ありがたいです。 □ 内覧会検査の日程ですが土日の9時半からという指定で売主に申し入れて いますが「今週中に決定する方向」とだけ聞かされています。 決定し次第、早急に御連絡いたしますのでその折にはスケジュールのご検討を よろしくお願いいたします。 10月1日 □ ご同行をお引き受けいただけるかは未定だと存じておりますが、売主DKより 連絡があり、「700世帯の大型物件なので内覧会の日程調整が進まず、決定 できるのが11月になりそうだ」とのことでした。 今週中に、村上様に日程を御提示できるかと思っていましたが、そうとう遅くなって しまいそうです。申し訳ありません。 10月 2日 □ NGの日程を了解いたしました。 村上さまよりの返信を受け、内覧日程の要望を伝えるべく、マンションギャラリーに 電話しました。 □ 私が「12月20日(土)に内覧をさせて欲しい」と伝えたところ、DKの営業担当者 には「内覧会は、ゼネコンHSKが主導して行うもので、まだ内覧の日程は調整し 始めていない。土日はゼネコンも休みを取るかもしれないので、要望も受けかねる」と、 まず一蹴されてしまいました・・・。 □ 彼と話しても埒が明かないと思い、「では、HSKの担当部署の電話番号を教えて ください」と申しましたら、「それは教える事ができない」とのこと。 事情も解かる気はしますが、とりあえず「私たちの要望は、DKを通してしか伝えられ ないわけですよね。いずれにしても、職業柄平日に休む事は出来ないので休日に しか内覧できない。また、土日もスケジュールが立て込んできているので、12月20日 にしか時間を空けられない。色々な事情はあると思うが、我々も一生に一度の買物 をしたわけで、DKにもHSKにも、柔軟に対応していただかなくては困る」と伝えました。 □ すると、「ではHBさん宅は12月20日、ということで、ゼネコンに要望は伝えますが、 その日程でお受けできるとは限りません」と言われ、私も、「私たちは内覧検査を非常 に重要視していますのでよろしくお願いします」と述べ、電話を切りました。 □ 今回の私の対応が果たして正しかったのかはわかりませんが、とりあえず12月20日 に内覧検査を、と強く要望を伝えたつもりです。 また、DK担当者に「再内覧会が1月にあり、そこで1回目の内覧をしてもらってもよい」 とも言われました。 12月20日の内覧に応じてもらえなかったり、村上さまのスケジュールが内覧日程決定 までに埋まってしまったら、私たちの内覧は1月になりそうです。 10月3日 □ いつもこまめな返信をありがとうございます。感激しています。 □ 村上さまに愚痴を言っても始まりませんが、DKの営業マンは、契約を交わす まではいろいろと柔軟に対応してくれていたのに、その後は何か(建築現場の見学、 梁や窓の幅など室内の正確な寸法を教えてもらう事など)をお願いしても「こちら ではわかりません、できません」と言われる事が多くなりました。 □ 私も以前は、「700戸もある物件なので、いちいち購入者の要望に応えるのは 難しいのかも」と強い交渉をすることなく半ば諦めていました。 なによりプロの仕事なので、私たちが不安になる必要はないと思い込んでいた面が あります。 今は、なぜこちらが譲歩したのだろう、考えが甘かった、と反省しているところです。 □ > DKの営業担当者には「内覧会は、ゼネコン(HSK)が主導して行うもので、 > ⇒ とんでもない認識違いです。 > 内覧会というのは買主が契約物件の完成引渡しを受ける前の買主検査 > です。その検査を受けるのは売主です。ゼネコン(施工者)は買主検査を > 受ける立場ではありません。契約当事者である売主自身が内覧会を主導 > する立場です。 内覧が、売主に対する私たちの検査だということも、村上さまの著書などを読んで 初めて認識しました。 内覧については、わたしが「DKの担当者は立ち会わないのですか?」と訊ねたところ 営業マンは「DKの担当者は受付にて待機して、問題があった場合のみ対応する 予定」との事でした。 「売主にも立ち会っていただかなくては困ります」と伝えはしましたが、「検討します」と 濁されてしまっています。 もちろん、必ず立ち会ってもらうつもりです。 □ 以上の交渉は私(妻)がしたのですがどうも上手くいかず、思い返してみても情け ないです。もっと鋭く切り込んでいけるように、色々と知識で武装していきたいです。 そして、せめて内覧会の前のタイミングで、村上さまのお考えに触れることが出来た ことは、非常に幸運だったと思っています。 11月16日 □ メールありがとうございます。 そして、ご迷惑をおかけしております。 □ > 内覧会検査日時は未だ決まりませんでしょうか? > 一般的には、内覧会の遅くとも1ヶ月前には案内書が届くのですが・・・ > 工事が遅れているのでしょうか? > 12月の予定はほぼ埋まりつつありますので、気になっております。 私たちもちょっと痺れを切らしていて、先週もDKへ問い合わせたのですが、 「内覧会の日程は、来週(今週)中には連絡が行くと聞いています。12月7日 以降の平日です」としか、教えてもらえず待っている状態です。 以前、「休日に」と申し入れたにもかかわらず、平日に日時が設定されているようで 日程の変更を含め、日時が届いた後も調整をしてもらおうと思っています。 11月17日 □ 日程のご連絡が遅くなりまして、大変申し訳ありません。 内覧会の日程が、無事『12月20日(土)午前9時30分から』に決まりました。 内覧会へのご同行を正式にお願いできますでしょうか。 可能でしたら、ご依頼書をお送りいたします。 よろしくお願いいたします。 11月19日 □ 遅くなりましたが、検査依頼書をお送りいたします。 □ 本日、検査用資料を発送いたしました。 当初「渡せない」と言われていた施工図は、きょう一転して「内覧会当日であれば 渡せる」と言われました。 □ さて、DK側と内覧当日についての各種確認や申し入れを行いました。 その結果を併せて記しておきます。 @ 内覧会までに工事が全て完了しているか ⇒ 完了している。 A 官庁検査が終了しているか ⇒ 12月5日に終了予定。 B 検査済証はおりているか ⇒ 検査を11月6・7で実施し合格している。 検査済証は申請中。 C 売主の完成検査記録を事前に提出すること ⇒ 内覧会当日に手渡しできる。 (施工図も内覧当日にもらえることになりました) D 内覧当日に、電気・ガス・水道・湯・床暖房・ディスポーザーは生きているか ⇒ 全て点けて使い方など説明する。 E 騒音チェック(上下階・隣戸) ⇒ 万一それらの部屋と内覧会が重なったら NGだが、基本的には売主が対応する。ラジカセや楽器の持ち込みは可能。 F 売主の立会い ⇒ DK首都圏建設統括部 建築担当のYO氏が対応。 但し、終日の対応は難しいかもしれないが出来る限り対応するとのこと。 G 業者側都合による設計変更 ⇒ 無し H 竣工検査のスケジュール(参考) ⇒ 消防・・・10月28〜11月12日、建築確認・・・11月6・7日、 住宅性能評価書・・・11月13日、江東区(緑化・清掃局)・・・12月 5日予定、DKによる竣工検査・・・専有部分は10月14〜30日と11月 10〜21日、共有部分は11月18〜20日 現時点で確認しているのは以上です。 他に何かありましたらご指摘下さいませ。 11月25日 □ 夫は、14階建ての大規模マンションで育ったのですが、“普通の”生活をして いたつもりだったのですが、階下の居住者から「うるさい」と怒鳴り込まれた経験 があります。階下、階上との生活音ができるだけ軽減されることを望んでいます。 もしそうしたトラブルを未然に回避する方法があれば(施工面で求めることが できるようなこと)があればぜひお聞きしたいと思っています。 □ 売主DKはマンション業者で最大の戸数を供給しているため、安心感がありました。 また、顧客の声を相対的に聞ける立場にあるため、最善の選択をしたマンションを 供給し、こちら側の要求にも柔軟に対応してくれるのではないか、と考えました。 また共同売主であるOX不動産の親会社OXはDKに出資しているため、チェック 機能が働くのではと考えました。 □ DKの担当者にこの物件の位置付けを聞いたところ、DKの中でも大規模で立地も 都心に位置しており「目玉物件」として当初から相当力を入れていると説明があり ました。DKとOX不動産のコラボという点も、今後の彼らの看板や、同様のコラボ 企画のブランド力を高めるという点からも“手抜き”がないのではないか、と考え ました。 □ 建築中の内部の様子を見せるよう求めた時や、今回の内覧会の日程などの調整を 求めた際も、DKは施工者の都合などを理由に挙げて十分な対応をしているとは言い 難いです。施工者重視で顧客(買主)を軽視しているのでは、との疑念を持って しまいました。 □ マンションは一生で一番高価な買物と言われていますが、勉強をすればするほど 付け焼き刃な知識では“納得のいく後悔のない”買物は難しいことを痛感しました。 耐震偽装や強度不足などの不具合が、姉歯事件などが終わった後でも頻発しており、 素人では見抜けない欠陥や瑕疵を厳しい専門家の目でチェックしていただきたいと 思いました。 そうした中で、村上様の著書やブログなどを拝見し、こうした見識と高い職業意識 を持った方であれば、ぜひお願いしたいと思いました。 □ 素人には、建築の図面一つを取ってみてもどういう図面が存在するかも知りません。 購入者が当然知ることが出来る情報を入手でき、当然要求できることは要求できる ような手助けをお願いしたいと思います。できれば売主や施工者に消費者の意識が 高まっており、今後の物件ではもっと真摯に対応しようとか、手抜きはできないな とか、今後の購入者によって少しでもプラスになるようなものを残すことができたら と思います。 もちろん、私たちが笑顔でわくわくするような住居で新生活を始められるための お力添えもいただけるとありがたいです。 12月 4日 □ 事前確認事項への売主回答がDKよりメールにて返信がありましたので添付します。 要求事項には全て対応する回答になっていますので、これで内覧検査の準備はできた かと思います。 □ 今週末は、じつはこれから購入しようという人向けらしいのですが・・・『現地見学会』 なるものが開催されると聞き、参加させてもらうことにしました。 共用部分と外観のみの案内らしいのですが、20日の内覧会に向け、暮らしやすい 設計になっているかなど、検査の予行演習をしてこようと思います。 12月19日 □ いよいよ、私たちの内覧検査会があすに迫り、少々緊張しているところです。 日によって寒暖の差が大きいのですが、体調の方はいかがでしょうか。 あすの待ち合わせは、予定通り駅改札に午前9時でお願いします。 明日は、今日よりは晴れ間も多く暖かくなりそうです。 内覧検査だけではなく、村上様にお目にかかれることを楽しみにしています。 よろしくお願いいたします。 12月20日 ■ 内覧会検査当日です。 9:00 ■ HBさんご夫妻と最寄り駅改札口で待ち合わせ。 □ 「奥様体調のこともあるでしょうから、無理せずになさってください。状況によっては 肝心な水周りだけでもチェックしてお帰りになるとか・・・ 「ありがとうございます」 □ ゆっくりと歩きながらで直前打ち合わせ □ 「上層階に近い、それも最上階だったりその直下階だったりしないことと、上下階 とも同じ住戸タイプなので、さほど大きな問題はありませんでしょうね。ただ妻側 ということで窓サッシュが多くバルコニーの面積が非常に大きいので、施工上の 問題はいろいろあると思います。そしてHSKの設計施工物件特有の設計上の 問題もありますでしょう」 「時間かかりそうですか」 「そうですね、どこのマンションでもサッシュや外廊下やバルコニーに技術的な問題が 多いので、今日も相当の時間がかかりますでしょうね。ですから、時々休憩なさり ながらチェックしてください」 □ 「マンション掲示板で出来がよくないという書き込みが多かったです。特にクロスの 不具合が多かったようです」 「そういうことは個別の感想であって、必ずしも全体の傾向を捉えているわけでは ないですよね。そういう他人の情報に惑わされずに、ご自身の目で先ずは大きな 観点からチェックした方がいいですね」 □ 手順・役割分担の確認。 9:40 ■ 受付 □ 胸に赤いバラを付けさせられる。 ■ 売主報告 売主二社のうちの幹事会社DKの施工管理部係長YOさん □ 売主検査結果報告 「こちらが売主検査結果記録です。では内容のご説明をいたします。 10月29日に私YOが54項目の指摘をしました。11月18日に同僚のAKが手直し 確認しましたが4項目の手直し不良があり、新たに27項目の指摘を行いました。 11月25日に私YOが手直し完了確認を致しました。内容的にはこの記録のように 軽微な傷・汚れが殆どですが、それ以外では、サッシュ傷・梁型塗装未了・クロス カット不良・クロス下地ビス突出・塗装塗り斑・レンジフード傷交換・巾木取替え・ カウンター傷取替え・スリーブ廻りシール不良・・・・・・・・・・・・・・・等がありました」 「設備関係は?」 「設備関係も同時に検査いたしましたが、ダクトの勾配不良のみでした」 「指摘ずいぶん多いようですが・・・」 「いえ、お宅は少ないほうです。殆ど気づかないような傷なども拾ってますので。 細かいことまで気にするお客様と同じ目でチェックしています」 「工事が終わっていて施工者の検査が済んだ段階での検査だったのですか?」 「はい、そうです。10月中旬から11月上旬にかけて、当社の社員10人で検査 いたしました」 「未済は一切無いのですね?」 「はい、ありません」 □ 「この検査記録のコピーいただけますね」 「申し訳ありません・・・・・お渡しするような資料ではありませんので・・・・」 「いえ、必要ですので下さいっ」 と奥様。 「・・・・・・・ そうですか、わかりました。どうぞ」 □ 「専有部分の設計変更はございません」 □ 「検査済証写しを提出いたします」 「建設住宅性能評価書の写しもお願いします」 「そちらはお引渡し時に提出いたします」 「交付され次第遅くとも残金支払い前には写しを提出してください」 □ 「住戸平面詳細図の施工図コピーも下さい」 「はい、こちらです」 □ 「設備機能は全て生きておりますし、検査のための用具類は全て整っております。 騒音実感確認用のラジカセもご用意しております」 □ 検査記録用紙の内容確認と記入の原則確認。 個人情報欄は裏面になっている。慎重だ。 「私達素人ですので、わかりやすく具体的に書いてくださいね」 □ 「売主さん終始立ち会っていただく必要はありませんが、最終段階では必ず 立ち会ってくださいね」 「どのくらい時間かかりますでしょうか?」 「それは工事の出来次第ですよ(笑)」と奥様。 □ 「それでは、お部屋へどうぞ」 0: ■ 入室 □ 立会者 施工者HDKのSK主任 □ 奥様キッチンに足を踏み入れるとき 「わあーっ、私が最初に入る!」 ■ HBさんは、施工者からオプション・セレクト・基本機能の確認を受ける。 ■ 当方検査開始 □ サッシュのチェック アルミサッシュの一部に気密ゴムのずれあり。 玄関扉の下部に気密不良。大きな隙間が開いていて外気が入るし電車の騒音も 入ってくる。 アルミサッシュに指挟み防止ストッパーが設置されていない。 アルミサッシュ 戸尻側ストッパーに当たらずがたつきのある箇所あり。 □ エレベーターホール・共用廊下・ポーチのチェック エレベーターホールの床シートの浮きが数箇所。 ポーチでは2箇所の排気口に問題あり。 MB内床でなにやら水漏れ? 玄関扉が閉まりきらない。 □ バルコニーチェック 外装タイルは完璧。手摺・排水溝良好。 給排気口・スリーブ周りのシールは完璧。 床シートの浮き、水上側に数箇所あり。 □ 外周りに2時間もかかった。今日は暖かで助かった。やっと室内へ入る。 □ 水周りチェック 浴室のチェックを終えたところで、「お昼休みにしましょう」 13:15 ■ 昼食休み □ 「いかがでしたか」 「びっくりするような間違いとかはありませんでした」 「水周りで隙間の開いているところが気になりました。ゴキブリが入ったりしなかと」 □ 「奥様押しが強いですねー。売主検査記録を提出させちゃった・・・」 「はい、職業柄交渉力が必要なものでして・・・」 「事前交渉では当日提出します、と言っていたのに、その段になると迷いが出た?」 「でも、提出したんですから立派ですよね。施工図のコピーもくれましたし」 □ 「ブログにリポートされていた”BHO”も何室か見てきたんですよ」 「よくわかりましたね」 「そりゃ、わかりますよ。すぐ近くだし・・・やはり梁に頭当たりそうでした」 「やはり、自分自身の目で確認しないと気がすまない・・・職業柄からですか(笑)」 □ 「実は、二度に亘って値引きがあったのですよ。びっくりしました」 「最近多いですね。それもかなりの金額を・・・」 □ あまり大きな問題も無かったので、深刻な話題一切無く、楽しいおしゃべりが 続いた。 14:30 ■ 検査再開 □ キッチン周り 水栓蛇口がシンクからはみ出す。 □ 内装・建具チェック 木製建具良好。アンダーカットは十分。 各室出入口木製扉に煽れ止めが設置されていない。 各室給気口にフィルターが付いていない。 16:25 ■ 売主に指摘事項の伝達 □ 立会者 売主幹事会社DK建築管理部係長YOさん 施工者HSKの主任SKさん 他3人も □ さっきから気になっていたのだが、もうじき陽が落ちそう。 「暗くならないうちに、寒くならないうちに先に外周りをやっちゃいましょう」 □ 「エレベーターホールの床の長尺シートに大きな浮きがあります」 □ 「ポーチになんと隣戸の浴室・洗面・トイレ系統の排気が吹出していて顔に 当たります。本来こんなところに排気している設計が問題ですが、今更 位置を変えるのは困難でしょうから、排気口のガラリの羽根の角度を変えて 外向きに排気させるようにしてください」 「これはそのように各階取り替えます」とHSKの若いTNさんが。正直驚いた。 「ずいぶん決断早いですね〜」 「テープに指摘事項が書いてあったので、すぐに上司に相談しました結果です」 「うーん、すばらしい!普通は拒否したり、検討します、となるんですが・・・」 □ 「ポーチの玄関扉の上部に当方の浴室系統の排気口があります。これも本来 こんなところに設けるべきではないと思います。とくに妻側住戸なのですから他の ルートがあった筈です。しかしこれも今更困難でしょうから、少なくとも結露水が 滴下しないように改善してください」 「玄関ドアの吊り元に設ける場合は結露受は付けない方針です」 「水滴が人体にかからなければいいという判断なのでしょうが、その判断に問題が あると思います。冬季結露水が床に垂れること、そしてドアの上にも垂れること になります。改善してください」 「これは検討させてください」 □ 「メーターボックス内の床に漏水があります」 「原因を調査します」 □ 「洋室の給気口が窓下についていますが、ここはエアコン室外機置場です。 騒音が侵入するので防音タイプとしてください」 □ 「バルコニーの隣戸間隔てパネル竪に隙間がありますが、幸いこのバルコニーの場合 手摺の内側に安全のための補助手摺が廻っているので、自然な姿勢の場合には 隣戸どうし見えることにはならないので、よかったです」 □ 「バルコニーでは床の長尺シート浮きが数箇所あります」 □ 「玄関扉が時によって閉まりきらないことがあります。原因は吊り元側の気密ゴムが 出っ張りすぎていることだと思います」 □ 「玄関扉の下部に気密不良があります。気密ゴムと扉との間に大きな隙間がある ので、外気が入るし電車の騒音も入ってきます」 □ 「全てのアルミサッシュに指挟み防止ストッパーが設置されておらず、これでは怪我を する恐れがあります」 「物件によって仕様が異なるのです。今回は設置しない仕様です」とDKのYO係長。 「基本的な安全に関することは物件によって、という考え方はおかしいのではないですか。 人の安全は全てに優先することです。取り付けてください」 「検討させていただきます」 □ 「各室出入口扉に煽れ止めが設置されておらず、これも怪我する恐れがあります」 「これも同様の理由からです」 「子供が怪我しては困ります。取り付けてください」 「検討させていただきます」 □ 「キッチン水栓蛇口がシンクからはみ出していますので、流れ出した水がカウンター から床に流れ出す恐れがあります。角度調整してください」 「この製品は角度調整できないんです」 「そう簡単にダメと決め付けないで工夫してください。方法はいろいろあるのですから」 □ 「各室給気口にフィルターが設置されていませんが」 「あ、それはお引渡し直前につけます。早く付けると汚れてしまいますので」 「その気持ちはわかりますが、それであれば最初に未済が無いことを確認した際に 説明すべきですよ」 「すみません」 「気がついたからよかったものの、付け忘れがあると困る。引渡直前なんかじゃなく 次回完了確認前に付けておいてください」 「了解しました」 17:55 ■ 騒音実感確認 □ 上階と隣戸に売主側が入って、生活騒音相当音を出してもらい買主は自室でその 影響を確認する。 ラジカセの音・フローリング面のノック音・踵歩き・走る等は一般的な聴こえ方だったが、 ジャンプの振動音は大きかった。やはり直床の影響か。 □ そして本日の特別メニュー 奥様が自室で楽器を弾き、隣戸・上階でHSKの社員に聴いてもらい、間接的に影響 の確認をした。 いろいろな注文が付いて大変だったと思うが、面倒がらずに気持ちよく対応してもらえた のは、とてもよかった。 「部屋によってずいぶん影響が違うことがわかりました。一番影響の少ない部屋で弾く ことにします」 18:25 ■ 指摘事項のまとめ □ 売主幹事会社DKのYO係長 施工者HSKの主任SKさん □ 記録の読み上げ確認。追加記入、修正等。 □ 「私達の指摘について、すぐに対応するものと、検討するものとを明確にしてください」 「わかりました。検討項目はその欄の頭に、”検討”と記入いたしました」 □ 「手直し完了確認会日は、1月17日です。事前に是正事前確認結果をしてください。 売主検討結果の報告は12月26日までにお願いします。次回確認会には、今日と 同じ方が立ち会ってください」 「了解いたしました。その旨、検査記録用紙に記入いたしました」 □ ”内覧会記録”のコピーを受領。 □ 「サッシュの指挟み防止ストッパーと各室出入口扉の煽れ止めは強く要求します」とHBさん。 19:00 ■ 終わって、反省会。 □ 「おつかれさまでした」 「疲れるものですねー」と御主人。 「奥様とうとう最後まで頑張ってしまいましたね」 「とことんチェックしたので、不安に思っていたことが吹っ飛びました」と奥様。 □ 「内装の出来がよくないと掲示板に書かれていましたが・・・それほどでも・・・」 「売主のDKがしっかり施工管理したのでしょう」 □ 「やはりサッシュや外周りに不具合がいろいろありましたね」 「HSKの設計施工物件に共通の問題、安全上と居住性に関する配慮不足 がやはりここでもありました。つまりサッシュに指挟み防止ストッパーが設置されて いないこと、各室出入口扉に煽れ止めが設置されていないこと、いずれも怪我 の原因となります。そして排気が吹き付けたり結露水が滴下したり・・・これは 設計者が居住者の立場になって考えていないということです。HSKは考えを 改めるつもりは無いようですから、売主自身がしっかりと設計内容をチェックして 買ってくださるお客様のことを考えて改善させなければならないのです」 □ 「自分達が売るレモンが実は粗悪だと思っていない売主がいるんですよ。 マンションは非常に多種多様な材料や設備で構成されている複雑な商品 ですから、レモンとはわけが違う。造る側も売る側も気づいていないことがたくさん あるのです」 「それだけに施工者や売主にしっかりした知識を持って造ってもらう必要がある のですね」 「そして、買ってくださるお客様・居住者を思う心と・・・」 □ 「騒音実感確認がスムーズにいってほんとに良かったです。皆さんが気持ちよく 協力して下さって」 「どの部屋が一番影響少ないかがわかったので安心できました」 19:00 ■ 検査終了 ■ 検査所要時間 8時間30分 (当方純検査所要時間 4時間30分 ) ■ 歩行数 9651 歩 (検査中歩行数 2403歩) ■ 指摘事項 97 項目 (当方指摘項目 21項目) ■ 大きな指摘事項 (傷・汚れ・隙間以外) □ エレベーターホールの床の長尺シートに大きな浮きあり □ ポーチに隣戸の浴室・洗面・トイレ系統の排気が吹出している 風向きを外向きにする □ ポーチの玄関扉上部浴室系統の排気口からの結露水滴下対策 □ メーターボックス内の床に漏水あり □ 洋室用給気口からエアコン室外機騒音が侵入する 防音型とする □ バルコニー床長尺シート浮き □ 玄関扉が閉まりきらない 吊り元側の気密ゴムとの関係が原因 □ 玄関扉下部 気密不良 □ 全てのアルミサッシュに指挟み防止ストッパーが設置されていない 必要 □ 各室 アルミサッシュ クレセントの引き寄せが利いていない □ アルミサッシュ 上部・下部 ストッパーに当たらない □ アルミサッシュ 召し合わせ上部気密ゴム位置がずれている (キッチン) □ アルミサッシュ 召し合わせ上部気密ゴム 締め付けねじ緩み □ 各室出入口扉に煽れ止めが設置されていない 必要 □ 各室出入口扉 レバーハンドルがたつき □ キッチン 水栓蛇口がシンクからはみ出している 角度調整する □ キッチン 洗面室入口引戸 引き込み側壁に巾木無し 必要 □ 和室 襖 ナミダメ取り付け □ クローゼット ハンガーパイプを長くする □ 洗面室 洗濯機防水パン 周囲の隙間を塞ぐ □ トイレ カウンター両端部の隙間を塞ぐ □ 各室給気口にフィルターが未設置 ■ 問題点 □ ポーチ 排気口設置位置不適切 (設計上配慮不足) □ アルミサッシュ 指挟み防止ストッパー設置なし 怪我する危険性 (設計配慮不足) □ 各室出入口扉 煽れ止ストッパー設置無し 怪我する危険性 (設計配慮不足) □ キッチン 水栓蛇口がシンクからはみ出す状況は危険 流れ出した水が床面に流れ 落ちる恐れあり (設計配慮不足) □ 洋室 給気口を窓下の腰壁に設置している 室外機の騒音が侵入する (設計配慮不足) ■ 良かった点 □ 売主検査記録が提出されたこと □ 売主幹事会社施工管理室係長がから各種報告があったこと □ 売主幹事会社施工管理室係長が最終段階で立ち会ったこと □ 売主が騒音実感確認に立ち会ったこと □ 施工者が終始立ち会ったこと □ 売主・施工者とも誠実な対応で、買主としては安心感を持てたこと □ ウォークインクローゼットに換気孔を設けてあること 12月21日 2:21 ■ その日の真夜中にHBさんからメールが届きました。 おつかれさまです。 本日は遠いところをお越しいただきまして、ありがとうございました。 時間がかかりましたが、非常に有意義な内覧検査会だったと思っています。 少々気合が入りすぎていたかなと反省もしておりますが、納得のいくまでしっかり 調べる事ができて、ホッとしました。 結局あの後、21時半までかかり、共用部分の説明と、採寸まで済ませました。 さすがにヘトヘトですが、私たちにとっては心地よい疲労感です。 村上様には、私たちが決して気付く事のできない様々な問題点について数多く 指摘していただいて、また売主にもある程度の改善を約束してもらう事ができ、思い 切って依頼して良かったと感じました。 特に、安全面(指挟み防止ストッパーや煽れ止めなど)についてのご指摘は、 今後、小さい子供を育てる上で必ず何らかの対策が必要となってくる部分だけに きょうの内覧検査の場で気が付けたことは非常に大きな収穫でした。 それに、村上様に「(工事の)仕上が良い」と評価していただいたことで自分達の 住居に自信が持て、安心して新しいマンションでの生活が送れそうです。 2人で「この部屋を契約してよかったね」と話しながら帰りました。 加えて、楽しいお話をたくさん聞かせていただきありがとうございました。 今後も、何かありましたらご相談させてください。 来週は寒くなりそうです。 くれぐれもご自愛くださいませ。 村上様の今後のご活躍をお祈りいたしております。 12月23日 ■ HBさんからメール ブログを拝見しました。 これまで他人の内覧会の報告を読ませていただくと、簡単に読み飛ばしていても、 自分達が経験するとそれぞれが大変な出来事なのだな、と痛感させられました。 家というのは毎日過ごしているのに、サッシのクレセントの具合など意外と気に せずに暮らしているんだな、と改めて感じました。 何気なく安心して暮らせるのが家、と定義すると売主と施工者の責任は大きく、 それが不十分であれば買い手が厳しい目を持って臨まないといけませんね。 いろいろと勉強になりました。ありがとうございます。 今後ともよろしくお願いいたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ NHK出版 生活人新書 ■□■ 「良質なマンションを手に入れる」 村上 健 著 ■□■ どうぞ、ご参考になさってください。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 一級建築士 ・ マンション管理士 村上 健 HP http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-muraka/ メルマガ http://www.melma.com/backnumber_63026/ ブログ http://kensanno-mansion-advice.at.webry.info/ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ |
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